LOVELOVEあいしてる 石川直宏 BL小説


堪らず立花が、優一の身体を背後から抱き締める。式を挙げた時には誓いのキスはなかった。

「ほら、バカって言ってる!」。青嵐ともっと顔をあわせたいなら、胡桃が努力するしかないのだ。

大祐の体を押し戻そうとした手は、そのまま肩をぎゅっとつかんだ。その勇人と、こうしてほんの短い撮影期間中だけでも触れ合えたことこそ、奇跡みたいなものだろう。いつもかまってくれる神谷だから、きっと許してくれるという甘えがあったのだと思う。高敏を囲む女の子たちが、会話が見えずに戸惑っている。鹿島はそんな真琴を抱き締め、悪びれることなく質問をする。「……もしかして、一度もないのか?」。イギリスではこの時季、六時ならまだ昼間のように明るいのだが、天気が悪いせいで今日は薄暗い。

立花の、薄いピンク色のYシャツから覗いている首にしっかりと両腕を回し、愛しい恋人が逃げていかないようにしているのである。その言葉に、海の目が大きく見開く。(あいつがいいのは、ホントーにホントーにツラの皮一枚だけ!オ、オレがどれだけあいつに煮え湯を飲まされ続けてきたか……!)みんな知らないのだ。『なんでも……する……から、ぼく。妖艶な香りを放っている、蘭の肌。唯我独尊を地でいく青嵐は、他人に気を遣ったりするのが苦手だ。

「友生の専属の通訳になってあげよう」。

ふっくらとした唇は、紅をさしているかのような朱色で、諒のような鋭い観察眼を持たないものであれば、彼の年齢を二十代後半以上…とは思わないだろう。肉体を番わせあえば、桜庭の怒りが解けるとでも思っているようだった。そして、高野が実はキスがすごくうまいことも。「ラブラブ新婚家庭なんだから遠慮してもらった。林に何か用があったか?」。


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「バ、バージン?って誰が?」。「トオルのことだよな、当然……」。飯島は黙ってうなずいた。「ただ並んで一緒に寝てるだけなのか?」。加賀の声には呆れと心配が混ざっていた。「だから睡眠不足なわけ?悶々として眠れないから、仕事中に寝ちゃったわけ?」。追い打ちをかけるようなロイスの発言に、飯島はぶっきらぼうに答えた。「そうだよ、悪かったな」。

タイトル:終わらない週末パーティナイト
著 者 名:有馬さつき
レーベル:B−cube
発 行 元:講談社

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