お祭り忍者 大沢樹生 BLコミック


大滝さえいれば、すべては解決する。自分のすべてを捧げてもかまわないと澄みきった瞳で見つめられる快感。

「仕事があるのか?」。フフフと笑う赤星は、すでに常軌を逸しているようだった。「冷たいって……仕方無いだろ。いい先輩ばかりだけど、秘書課なんて所に配属されたんだから。新人同然で俺だって毎日大変なんだぜ。おい、高木!重〜い!」。「……あのね、嘉瑞」。魔王は眉を寄せて口を噤んだ。首を傾げながら聞き返されて、芳彬は大きく深呼吸をする。「いやです。二度と、あなたに触られたくはありません」。

両目を見開いたままの由良が、必死に首を横に振って訴(うった)える。「ううん、待ってる。……勇人、帰ってきたら」。震える手で、一枚一枚を手繰《たぐ》っていく。まるで映画のSFXを見ているような心境で十波は目の前の光景を凝視していた。

「そ、そそるって……お前……俺のこと、そんな目で見てたのか!?し、信じられない……一体いつからだ!?」。平気で人を裏切って生きていた男なんだ……。「それは、そうかもしれないけど……」。「―――優一?どうして泣くの?こんなに愛しているのに…」。神谷の喉がごくりと音をたてる。「…この先は暗いから、足下に気ぃつけぇよ」。

正気の日本人は普通こういうことは言わない、というか言えない。

「……そんなことはないっ。知っているくせに、聞くな!」。「…好きって…だって…僕…男だよ…男が男を好きになっちゃったら、ホモになっちゃうよ…僕…おかまになんかなりたくない!」。それどころか、乱暴に振り払われ、あっさり弾(はじ)き飛ばされそうになって、慌ててその剥(む)き出しの褐色の腕へとしがみついた。互いに額を押し当てて笑うと、見つめているうちに自然と唇が引かれ合う。由良に会うのは、あの疫病の一件以来である。そして見たこともない瞳の色をしている光の魔術師サーファは、リアリーが自分の本当の姿を見破った事実を目の前に満足げに笑った。「凌馬が、いちばんで…ぜんぶ好きだよ」。


ボーイズラブ小説作品紹介


日本SMクラブ主催の招待旅行で、各有名SMクラブの若オーナーたちは南の島へ。『新婚旅行も兼ねられる』と喜ぶ宗一郎は、美幸を誘って参加。だが、南の島を舞台に開放的なプレイを……と思いきや、この招待旅行はただのバカンスではなかった!招待されているオーナーたちの中から、クラブオーナー最高の称号『偉大なる薔薇』を決めると聞かされて……。

タイトル:薔薇の前に跪けっ!
著 者 名:高月まつり
レーベル:アイス文庫
発 行 元:オークラ出版

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